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口から食べられなくなったら、、
あなたならどうして欲しいですか? |
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さくらいクリニック 桜井 隆
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米吉さんの御家族が相談に来られた。 95歳の米吉さん、徘徊して家族を困らせたのは数年前、最近は痴呆が進んでほとんど寝たきり状態、嚥下障害、食べ物をごくんと飲み込むことさえ困難になってしまい、たびたびむせては誤嚥、気管に食べ物が入って肺炎になってしまう。 今回も高熱が続いて入院、肺炎はなんとか治まったものの、口から食べさせたのではまた肺炎をおこしたり、窒息してしまう危険が高いので病院の主治医から経管栄養(鼻から胃へチューブを入れて栄養剤を流し込む)か胃ろう(お腹に胃カメラで小さな穴を開けて胃に直接チューブを通す方法)を勧められている、という。 「そこまでして生かしてもらわんでも、、と思うんですが、、」 と娘さん。といってももうすぐ70歳、やっと老人医療になって自己負担が減る、と思っていたら今回の医療制度改革で5年間おあずけ、、になってしまった。 「でもまた肺炎になるのもかわいそうだし、、どうしたもんか。」 と困ってしまった。 病院の医者からは家族でどうするのか決めて欲しいと言われているようだ。本人の意志が確認できない今となっては家族に決めていただくしかないのだが、、あまり決定を迫ると家族の精神的負担が強くなってしまう。家族には本人に一番近い立場で、もし本人だったらどうすると思うか?と問いかけて家族だけに重荷を負わせない配慮も必要だろう。 確かに経管栄養にすると一時的に栄養状態は良くなるかもしれないが、注入した栄養剤を嘔吐して誤嚥する可能性や、痴呆自体は進むため必ずしも延命できるとは限らないこと、ショートステイや施設入所が困難になる、といったマイナス面も考える必要がある。 こういった問題は医者まかせにせず、実は普段から皆でいろいろ考えておく必要があるだろう。延命処置はしてくれるなという事前指示書、なるものを書いておくものひとつの方法だが、いざとなったら気が変わる、こともあるしね、、うーん、困った問題だ。
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