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在宅緩和ケアのための地域連携ガイド 2008 12 第3章在宅緩和ケアの実際 外来―在宅 ミックス型診療所の視点から
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さくらいクリニック 桜井 隆
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先発―完投型 家庭医をめざして ヘビースモーカーのAさん60歳、会社の検診の胸部X線で異常を指摘されて、近くのBクリニックへ。肺癌疑いでC癌センターに紹介、確定診断の後、手術、抗癌剤、放射線療養を受けて退院、社会復帰、しかし3年後再発、転移。『これ以上の積極的治療は困難』と病院医師に宣告され途方にくれる。そんなAさんに寄り添って伴走するのが街の家庭医だ。臓器別、時期別の専門医ではない「あなたとあなたの家族の専門医」。なれない海外旅行に付き添う添乗員のように旅行者の希望を優先し、効率的そして安全にエスコートする、医療の現場にそんな存在としての家庭医がいるといい。Aさんに日常の風邪診療やインフルエンザの予防接種、禁煙支援からかかわり、その延長線上で、癌と向き合うAさんをサポートする。専門病院への紹介、癌治療の専門医と患者、家族の間に通訳として介在して双方の理解を助け、治療をスムーズに運ぶための触媒となる。そして、もうこれ以上積極的治療は困難、という終末期には、患者、家族の感情のよき理解者として、隣人としてサポートできる、そんな家庭医が、外来診療の延長としての在宅ケアを担当できれば素敵だ。 ときどき在宅療養支援診療所 届け出さえしておけば、在宅療養支援診療所としてのコストの算定は可能だ、そこでまたあなたは考えてしまう。3割負担とすれば患者負担が高くなってしまうのでは? そういった善良な医師が多く、在宅時医学管理料、ターミナルケア加算の算定はいまだに少ないという。もちろん届け出しても算定するか否かは要件を満たすかどうか、で医師サイドの判断となる、在宅療養支援診療所として届け出ていても、すべてに在宅時医学管理料、ターミナルケア加算を算定する必要はない。でも考えてみよう、ターミナルケア加算10万円でも3割負担で3万、社会経済的に周辺のコストと比較して、決して高価とはいえないだろう。
ソーシャル・キャピタルとしての看取りの再構築 そんな 外来―在宅 ミックス型の診療所の看取りが増えるといい。もちろん専門的に在宅ケアを展開し、ハイテク在宅や、重症、困難例を引き受けてくれる地域の橋頭堡としての在宅専門クリニックの存在は必要だ、そういった在宅専門クリニックと連携しながら、かかりつけの患者さんを中心に年間5―10名を看取る、そんな街の診療所が全国で2万あれば、さらに10―20万人を家で看取りことができる。そしてそんな先発―完投型での在宅ホスピスケアに慣れてきたら、たまには、ストッパーとして、9回からの登板、病院などからの紹介で、地域に帰ってくる患者さんのケアを担当してみてもいい。 |
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