まちかど診療日記
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”悪い知らせ”の伝え方、受け取り方
さくらいクリニック  院長 桜井 隆

 
  診療内容の伝え方日常の診療で皆さんがイヤなものの一つが検査結果を待っている間、ではないでし ょうか?
もし検査の結果が良くなかったら、悪い病気だったらどうしよう、、と心配で夜も眠れないなど試験の結果を待つよりやっかいです。それがイヤだから検査 は受けない、という方もいたりしますが。

患者と医者の間でなかなかむずかしいがこの検査や診断の結果の伝え方、受け取り方。思わぬ思い違いが大きな行き違い となってしまうこともあります。

「コレステロール値が235、少し高いですね。」 と医者に言われて「大変だ、どうしよう、すぐにクスリを、、」とあわてることはありませんが、 「CEAという腫瘍マーカーが高いのでさらに検査をしたほうが、、」と言われて 「まあ来年また検査すればいいや、」とほって置いたら大変なことになるかもしれません。

腫瘍マーカーが高いと胃や大腸などの癌の可能性があるからです。だから といってこういった血液検査で癌がみんなわかるかというとそうではなく、それぞれ胃カメラや大腸カメラなどいろいろ検査しないとなかなか正確な癌の診断はでき ません。

検査の結果がよくなかった時、癌の可能性がある時など、我々医者も伝え にくいものです。
”悪い知らせ”は誰も聞きたくないし、言いたくない、とはいってもきちんと伝えなければなりません。悪い知らせの伝え方に関しては残念ながら 医者もあまり上手とは言えません。

最近はとにかく情報開示が必要ということで「検査の結果癌があります。手術しないと後半年の命です。手術しても1年もつかどう かわかりません。」なんて一方的に告知してしまったりする。
だいたいこの”告知 ”という言葉がどうも好きになれませんが。また家族にだけ伝えて本人には全く内 緒、という妙なことになってしまったり。本来はまず本人に伝えて、家族に伝える かどうか聞くのがスジなんだろうけど。

検査を受ける前に「もし、万一結果が良くなかった時にも本当のことをお伝えしていいですか?」と相談しておくのもひとつの方法でしょう。
「結果が悪かったら黙 ってて下さい。」と言われても医者は困ってしまうけど。悪い知らせを一方的に伝 えるのでもなく、隠してしまうのでもなく、悪い状況に陥ってしまった方にできる だけのことをしていきますからがんばりましょう、という意味でその情報を分かち合う、患者と医者がそんな関係を持てればいいですね。

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