まちかど診療日記
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こんな時あなたは何科にかかりますか?
 見つけたい”あなたの専門医”

さくらいクリニック
院長 桜井 隆


 ちょっと最近食欲がない、頭も重たいし手足がしびれる、なんとなくだるい、そう言えばこの前会った時元気がなかったAさん、どうも肺癌で入院したらしい。私の症状もなにか大きな病気の前兆かもしれない、などいろいろ考えると心配で眠れないし、一度病院へ行って診てもらおうか、、。

こんな時あなたなら何科にかかりますか?まずは内科?頭痛が気になるから脳外科、いや神経内科?手足のしびれや痛みなら整形外科?更年期障害なら婦人科かな?不眠なら精神科?心療内科?肺癌だったら外科かな?いろいろ考えてかえって疲れてしまってけ結局どこへもかかれない、、なんていうことになってしまっては、、

日本以外のほとんどの国ではこんな時最初に相談できる家庭医という専門家がいて対応してくれる。それぞれの国でさまざまな医療制度があって複雑だが、基本的にまずそういった医者に紹介してもらわないといわゆる臓器別の専門医にはかかれないシステムになっていることが多い。家庭医というとなんでも見てくれる町医者、というイメージだが内科、小児科から外傷や骨折といった整形外科的問題や眼科、耳鼻科、そして産婦人科、さらに心のケアといった分野まで一般に良く見られる健康のトラブルにすばやく対応するスペシャリストである。

日本の開業医も似たような役割を持ってはいるが、根本的な違いは海外では家庭医という専門家としてのトレーニングを受けているということだろう。日本の開業医は病院の専門医が開業してからいろいろな日常の病気に対応していくことが多いのと対照的である。

日本でも最近あまりにも進んでしまった臓器別の専門分化への反省からか総合診療、家庭医といった統合する医療の教育が始まっている。そういった家庭医は患者さんとのコミュニケーションについてもきちんとした知識を持っていてさまざまな健康問題に柔軟に対応してくれるはずだ。

そして必要ならそれぞれの専門医へ紹介し一緒に診てくれる。そういったシステムがうまく機能すれば大病院への患者さんの集中もなくなりもう少しは効率のよい医療制度となるだろう。とりあえずは臓器別の専門医を見つけるよりあなたのことを良く知って、家族ぐるみでいろいろ相談”にのってくれる”あなたの専門医”を見つけられるといいのだが。

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