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私の診療話法・コミュニケーションづくり |
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■ 療養計画の説明・家族へのアドバイス 「ガン告知によって、医師不信を取り除き生活周辺の解決をつける」(小笠原) 告知なしで在宅療獲に入っていった揚合でも、途中で痛みのコントロールをしながらじっくり、そして少しずつ信頼関係をつくるなかで、本当のことを告げる機会を待つ。農家のAさんもそうしたひとりだった。最初の診察のあと、末期状態が明らかになるなかで、冬を迎える前に畑仕事でいろいろ段取りをとっておきたいが、思うようにできず、気持ちが荒れていると聞いた。そのままでは、何とかしなければ家族・本人と
もやっていけないだろう、と判断した。二回目の外来受診のとき「俺はガンだと思っている。ともかく、いま済ませておかなければならん仕事がある」と訴えてきた。 これは、介護者とともに聞いてもらう。疼痛管理のために薬を処方するだけでなく、安定するまでの間、再評価が大事だ。そのために、『痛みの連絡帳ーあなたの痛みを上手に取り除くためにー」を手渡している。これは、鎮痛剤の効果や飲み方・副作用などをまとめたもの。そのなかの(痛みの程度表)に主観的な痛みの状態を書き込んでもらう。また、痛みがコントロールされるまで、毎日電話連絡をとり状態を確かめる。一週間以内で安定期に入れば再評価はいらなくなる。(連絡欄)もあって、自己の状態を確かめながら在宅を進めてもらう。 本来適応ではないが、ガンの疼痛緩和にステロイドが有効なことが多い。もともと数週間程度の短期間だから、副作用の問題も大きくなく、家族への説明も神経質にならなくていい。モルヒネを使う段階を遅らせることができ、いろいろな面でメリットがあり、患者本人の倦怠感も弱まり、元気になるようだ。
患者や家族支援のためのボランティアは、長期療養では役割発揮の場面が大いにあるのは理解しているが、短期療養では困難だ。「可能なときできる範囲で」ということもいっておれない。よほどの信頼関係ができていればいいのだが、療養生活のなかで家族が新たな人間関係をどこまで望むかということもある。むしろ、近所の人・職場の仲間・信仰の仲間などの関わりが自然だ。これこそ、病院ではなかなかできないことである。患者がそれまで生きてきたなかで培ってきたものが、人生の最後のときに表現される。 在宅ホスピスを実践するのがむずかしいというのは、多くの人が生きてきた過程といまの社会環境が自助・公助で成り立ち、共助という関係を失ってきたからだ。したがって、それを再輿しよう、取り戻そうというムープメントが在宅ホスピスだと思う。すなわち、「一人では生きれない、一人では死ねない」ということの確認である。病院死とともに施設ホスピスに対するアンチテーゼの言葉として、私は「路地裏ホスピス」という言い方をしている。
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