いよいよ死ぬという時、あなたはどんな最期を迎えたいですか?
”ある日突然ポック リ死にたい”と希望なさる方が多いようですがなかなかそうはいきません。実際急に逝ってしまわれるとお別れもできないし、家族が大変困ってしまいます。
もし癌の末期で残された時間があと数週間、と知った時、あなたはどうしますか?” そんなこと知りたくない”という方もいるでしょう。でもそうするとその事実を誰かに背負ってもらわなければなりません。
では自分の最期の時と場所を自分で決める、という選択はどうでしょうか。生まれてくる時と場所は選べないが、残された時間をゆったりと過し、のんびり生きて、そしてふわっと死んでいく時と場所は自分自身で選ぶ。
”とんでもない、癌の末期なんて痛みでそれどころではないのでは。”というのは誤解です。
モルヒネなどの鎮痛剤を用いて適切な緩和ケアを受ければたいていの癌の痛みはコントロールすることができます。まただるさやしんどさ、呼吸困難などどうしても柔らげられない症状に対しては、セデーション、鎮静といって薬を使って
意識を落とす、すなわち眠っている状態にして苦痛を柔らげる方法があります。
この状態では残念ながらお話はできず、意志の疎通はできませんが。この鎮静はもちろんのこと、自らの意志による安楽死まで法律で認めている国がオランダです。日常診療の現場で患者さんの自己決定、自己責任の原則がきちんと守られていて、患者ー医療
者の信頼関係があるからこそ、その延長線上の最期の幕引きの場面でもこういった自己決定が尊重されているのでは、と想像します。
そのオランダで、自らの最期を御自身で決められた日本人女性がおられます。御主人 の海外勤務に伴ってオランダで暮らしていた小嶋しのぶさん。卵巣癌の末期と告げられて、自ら選択したのは異国の地、オランダでの尊厳死でした。現地に溶け込んでオランダ語にも堪能だったしのぶさん、現地の親しい友人達を呼んで家族と自宅でささ
やかなパーティを開いた翌日、在宅ケアの主治医に頼んで通常の緩和医療で使うよりも多くのモルヒネを注射してもらい、彼女はそのまま息を引き取られました(享年4
1才)。
日本では尊厳死、安楽死といった言葉のイメージさえあいまいなのが現状ですが、誰にでもいずれはあたりまえに訪れる死、について日頃からなんとなく考えて
おくことも必要かもしれません。
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そんな奥様の最期をささえた御主人、
小嶋紳司さんのお話を聞く機会を設定しました。
「異国の地で自ら選んだ最期」
〜安楽死のできる国、オランダでの尊厳死〜
日時:10月18日(土)午後2時
場所: さくらいクリニック
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