さすがに12月、寒くなってきて、カゼをひいて受診なさる方が増えてきました。
熱 に弱いウイルスにとっては絶好の繁殖期になってきたというわけです。いわゆるカゼ症状を引き起こすウイルスはたくさんありますが、その中でもたちの悪いのがインフ
ルエンザウイルス、高熱、全身倦怠感、関節痛といった症状が強く、高齢者や幼児で肺炎などを併発すると重症になってしまうこともあります。
最近はインフルエンザかどうか鼻水などで調べられる簡単な検査キットもありますし、インフルエンザウイルス自体をやっつける薬も開発されて、かかってすぐに飲むと早くに治癒させることができるようになってきました。とはいってもインフルエンザにかからないように、普段からうがいや手洗いといった基本的な予防処置が一番。そしてインフルエンザに効果があるとされている予防注射もあります。
ところがこのインフルエンザ予防注射のお値段が医療機関によってさまざま。65歳以上は各自治体が補助をしているので一律1000円のところが多いのですが、基本的には保険診療ではなく自由診療であるため、値段の設定はそれぞれの医療機関によって異なってきます。注射自体の料金に注射手技料や診察料などを加算した額になるわけです。(市によっては委託予防接種として料金が一律に設定されているところもあります。)
医療機関にとってはこの値段設定もなかなかむずかしく、たとえばいつも来られていてアレルギー歴などわかっているなじみの患者さんにする場合と、全く初めての方にする場合は値段が違ってもいいように思うのですが、個別に差をつけるわけにもいかないのが現状です。
でもひとつ言えることは、たとえばもし規制緩和によってどんどん株式会社が医療に参入してきて自由診療が認められるようになれば、市場原理が働いて医療の価格自体がこういった自由設定になってくるということです。競争によって価格が低下し、サー
ビスが改善されればいいのですが、安ければいい、とは限らないのが医療サービスの難しいところです。予防注射だけ安い医療機関に受けにいくのか、あるいは近くのク
リニックで健康管理の一環として受けるのか、医療に関しても消費者の選択の目が問われることになりそうです。