いったい、健康と病気のさかいめってどこなんだろう、などと時々思ってしまいます。すべて正常、異常というのは白か黒かはっきりすることの方が少なく、白から灰色、そしてだんだんと黒へと変わっていく、そのどこで線を引くかによって決まるものです。
病気という概念自体が変わってきつつあるようです。昔は咳が出たり、熱があったり、痛かったりという症状があって、それが病気でした。でも最近はちょっと事情が違います。痛くもかゆくもないのに病気?だといわれてしまいます。たとえば健康診断でコレステロ−ルが280、血圧が160/100、脳ドックにいけば脳動脈瘤がみつかって、5年以内に破裂する可能性は10%など。
身体が感じていた病気、というものがどんどん概念的なものになって来ています。自分自身が感じる症状がないにもかかわらず、られてしまう病気というレッテルにから
だではなく、こころが病におかされてしまう、そんな気さえします。もちろんコレス テロールや、血圧や脳動脈瘤やはたしかにそれ自体が病気の大きな危険因子で、それ
を防ぐことで病気を避ける可能性があることは事実です。
しかし実際にからだになんの変調も来していないのに、あまりにそういった危険因子を気にして暮らすのもどうかな?と思うこともあります。わずかな検査結果の数値の上下に一喜一憂してしまう。薬にサプリメント、健康食品。健康という幻想を追い求
め、病気におびえて暮らす毎日。病気といえば症状がでて始めて知った昔の人と比べていったいどちらが幸せなんでしょうか?
近未来には、遺伝子診断で 「あなたが10年後に胃癌になる確率は20%です。今のうちに胃を切り取っておきましょう、そうしたら胃癌にはならない、そうですね、ついでに膵臓もとっておきましょうか、膵臓癌は見つけにくいし、みつかっても5年
生存率はあまり良くない、切り取っておけば膵臓癌にはなりませんよ、あとはインス リンをちょっと注射するだけです。」なんていう時代が、、?