最近よく患者さんから尋ねられます。なかなか答えにくい質問、いつ治るかなんて先のことはわからない、というのが本音です。一般的にはこのくらいだ、とある程度予測できる場合もあります。普通のカゼ、ウイルス感染なら3ー4日で良くなるでしょ
う、この傷なら1週間ぐらいで、骨折なら4週間ギプス固定ですよとか。
ところが腰痛や関節の捻挫、靱帯損傷といったスポーツ障害の場合はちょっとその予測は困難です。いつ治りますか?と尋ねられた時にこちらから聞き返すことがあります、「何か予定がありますか?」1週間後に海外旅行の予定があるとか、また学生さんの場合は試験や、スポーツの試合、それまでになんとか治したい、という気持ちはよくわかり
ます。
こんどは、「いつスポーツに復帰できますか?」という質問にも答えに窮してしまうことがあります。その方のスポーツのレベルとその試合がその人にとってどのくらい大事かが判断しにくいからです。
「あなたが出られないとあなたのチームはその大事な試合に負けてしまいますか?」 なんてちょっといじわるな質問をして反応をうかがうこともあります。今回は無理しないで次回の試合にかけるのか、全国大会でどうしても出たいのか、それによって復帰を考えるプログラムも違ってきます。
以前、膝の靱帯再建の手術をした宝塚歌劇団員がダンスに復帰するのに、どの時期にどの程度ダンスをしてもいいのか、実際に手術を担当してもらったスポーツ整形外科医にステージのビデオを見てもらって、リハビリのスケジュールを検討したことがあ
ります。本来はみなさんにこういった個別の対応ができればいいのですが、実際はまあ様子をみながらぼちぼちと、、なんてお茶をにごしているのが現状です。
気象予報士にとっても天気予報はなかなかむづかしいようです、医者にとっても病気や障害の先行きの予報はなかなか困難、このころまでには治りますよ、とはっきり説明できればもっとすっきりするのに、、とつねづね思ってはいるのですが、、