まちかど診療日記
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年末年始は病気も休みなら、、

神戸新聞掲載第37回 12月20日 より
さくらいクリニック 院長 桜井 隆

 もうあと10日あまりで今年もおしまい、クリスマス、お正月となんとなくあわただしい毎日です。暖かい日が続いていて過しやすく、寒さと乾燥が大好きなインフルエンザウイルスは今のところあまり流行していないようです。

 ところで、病気や障害を抱える人々やその家族にとってはこれからの年末年年始、とても明るい気分ばっかりで、というわけにはいきません。住み慣れた自宅でみんなで正月を過したいとは思うものの、日頃の介護に疲れた家族が正月ぐらいはゆっくりしたい、と要介護者を短期入所の施設に預けるのはしかたのないことかもしれません。おかげで短期入所施設の年末年始はどこも予約でいっぱい、まあ旅行や旅館のように特別料金で割高、ということがないのが救いですが。

 さらに不安なのは、年末年始の医療機関の休診でしょう。最近はコンビニやスーパー、飲食店などはお正月でも開いているところも多く、正月休み、というイメージは少なくなってきましたが、病院はお盆などとは違って救急を除いて年末年始の5ー6日間は休みのところがほとんどです。病院が休みでも病気は正月休みをとってくれません。寒さでかぜをこじらせて、なんていうのが多いシーズンでもあります。かかりつけの医療機関が休み、と思うとそれだけで心配で具合が悪くなってしまいそう、という患者さんの気持ちもわかります。

 しかし少し見方を変えると、いつも当たり前のようにあるものが得にくい時こそ、本当の存在意義を見つめられるのかもしれません。震災後のガスや水道のように。医療機関へのアクセスがある程度制限される年末年始は日頃利用している医療、そして自分自身の健康のセルフケアについて考えなおす良い機会です。

 忙しいから、と普段無理に気にしないようにしていた症状が休みに入ってさらに悪化し、あわてて救急センターに駆け込んだり、いつも飲んでいる薬が休み中に切れてしまったり、といったことがないように休み前に準備したいものです。

  寒いこの時期におこしやすい、ちょっとした発熱や腹痛、下痢といった軽い症状や、今までに経験したことのある病状の変化には自分自身や家族でとりあえず対応できるように、今から医師や看護師に相談して備えておくことも大事だと思います。

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