まちかど診療日記
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禁煙を成功させるために

神戸新聞掲載第38回 1月10日 より
さくらいクリニック 院長 桜井 隆

 新しい年の初めに今年こそは、と一念発起して、といった経験は誰にでもあるでしょう。しかしすでに挫折していませんか?禁煙や禁酒そしてダイエットなどいわゆる生活習慣といわれるものは頭ではわかっていても、実際にはなかなか行動に移すことができません。かなりの決心と実行力が必要です。

 その中で禁煙に関しては、ニコチンパッチという強い味方があります。喫煙はいわゆる『ニコチン中毒』の状態を作ってしまいます。そしてニコチン切れになると「タバコを吸いたくて、いらいらする、眠くなる、気分が落ち込む、仕事が手に着かない」といる人ほどニコチン依存度が高いといわれています。そういったニコチンの禁断症状をやわらげるのが、ニコチンパッチです。入手には医師の処方が必要ですが、使い方はいたって簡単、禁煙を実行する日から、1日1枚、皮膚に貼りつけるだけです。皮膚から少量のニコチンを吸収させて、禁断症状を抑えます。 禁煙できないのは意志が弱いからではありません。ニコチン依存に対するきちんとした方法を実行すれば禁煙成功の確率は高くなります。 もちろん魔法のパッチではありませんから、禁煙したいというあなたの気持ちと、今までタバコにたよっていた気分転換を、お茶を飲む、深呼吸する、体操する、といっ他の方法に置き換える努力は必要です。禁煙マラソン、というインターネットを使って禁煙をスタートする人を支援するプログラムもあります。

 どんなことでも先に経験した人の言葉ほど説得力のあるものはありません。 医療の現場でも我々医療スタッフの説明より、実際に手術など治療を経験した先輩患者さんの体験談の方がはるかに患者さんにとって役に立つことが多いようです。そういった意味で患者会、といった集まりでの情報交換がとても重要となるのだと思います。経験を伝え、共感しあうことが、お互いに支えあう良い機会となります。

 あなたのまわりに禁煙に成功した人がいれば、その方法や苦労を聞いてみるのもいいことでしょう。禁煙できた先輩にとっても後輩に教えることはさらに禁煙の意志を固くするいい機会になるからです。 さあ、今タバコを吸いながらこのエッセイを読んでいるあなたも今年こそ禁煙して、澄み切ったおいしい空気を胸いっぱい吸い込んでみませんか?

禁煙マラソンホームページ http://kinen-marathon.jp/

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