|
素直に話せる関係に、、、
|
|
神戸新聞掲載第6回 6月30日 より
さくらいクリニック 院長 桜井 隆 |
|
あなたが初めての医者にかかる時、やっぱり緊張しますよね、いったいどんな経歴?
きちんと話を聴いてくれる? 診たては良いのだろうか? 誤診されたらどうしよう ? ”注射しましょう”と言われても”注射はこわいからイヤ”なんて言えないし。重大な病気だったらちゃんと専門医へ紹介してくれるだろうか? 待ち合い室で待っているあいだ、どきどきしますよね。開業医の場合はその医院の建物、内装、待ち合い室の雰囲気、そして受付けスタッフの対応などから院長の姿勢がある程度予測できるかもしれません。 きっちりしていて親切な受付の対応はなかなかよろしいが、壁に所狭しと貼られたポ スターは殺風景だしあのカウンターの花はそろそろ変えた方が、などいろいろ観察 して、さて院長は? 呼ばれて診察室へ。初めて患者と医者が出会うお互いに緊張する一瞬です。 「こんにちは、00です、よろしく。今日はどうなさいましたか?」 (なんかちょっと神経質そうな人やな、今日は往診がたくさんあるのに話しが長くなると昼食の時間がなくなるかも、、) 「ええ、こちらこそ、実は最近ちょっと疲れやすいし、それに夜眠れなくて、、」 (うーん、とりあえず自分から挨拶しよった、えらそうに髭をのばしとるけど愛想はよさよう、でも油断は禁物。やぶ医者ほど愛想はいいとか言うから、、) いろいろと相手の様子を観察しながらインタビューへと入っていく。 初めて会ったその日から、うまくいくとは限らない、患者と医者、人と人、相性もある。別に特別ではない人間同士のお付き合い、という感じならいいのだが、一方は病気をかかえた弱者、患者、もう一方は専門家としての対応を要求される医者、さらにコストを負担す る消費者としての患者と、医療サービスを提供する医者、という違った側面も。そう いった立場を意識しすぎて、ぎくしゃくしてしまうことも。相手の立場をちょっとづつでも理解して、双方が素直になんでも言ったり聞いたりできる正直な関係の上で診断、治療といった医療行為がすすんでいけばいいのだけど、。 |
|
|BACK|
|