学校教育
 

● これからの教育とは ●


 日本の教育や学校を何とかしなければいけないということは、これまで何度も言われ続けてきました。しかしそのたびに、大胆な現状改革は、及び腰の旧守派の反対に遭い、小手先だけの手直しでお茶を濁してきました。
 だが、今や教育改革は”待ったなし”の状況に追い込まれています。

バブル後の日本を評して、戦後の発展を支えてきた日本というシステムの構造的な欠陥が露呈したとする指摘があるが、教育もその例外ではありません。そこには、教育を統制し、金太郎飴的な均質人間を育ててきた「規格大量生産型教育」への痛烈な反省があります。今、求められているのは、多様な価値基準によって、個人の潜在能力を引き出す新たな教育の仕組みこそ、経済や産業に貢献するだけの受験エリートとは無縁の、真のエリートを育てることです。

 個人の能力を引き伸ばすよりも「全体のレベルアップが大事」とする主張には、とりあえずは誰もが納得します。こうした「個」より「全体」という教育における民主主義が一時的に効果があったのは確かです。
 しかし、それによって日本が失ったもの、あるいは今もって失いつつあるものはあまりにも大きい。
真の「知育」「人材」を育てるための教育がおざなりにされてきたことも、「失われたもの」の重要な一つです。

 では、これから求められている教育とは何でしょうか?
英語で「教育」を「エデュケーション」と言います。「エデュケーション」の動詞形「エデュケート」は、もともとラテン語では「引き出す」という意味です。つまり外部から与えるのではなく、子ども自身が本来持っている力、可能性を引き出すということなのです。
 また、教師も子どもたちから学ぶ気持ちを忘れてはいけません。一方的に教えるのではなく、子どもたちと共に学び育つことが大切です。これから求められる教育は、教師と子どもが同等な立場で共に育つ「エデュケア」ではないでしょうか。

 

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