患者会「松樹会」の活動内容

「夢を追い続ける」

機関誌 「松樹会ニュース」 Vol.33より
松尾クリニック   院長 松尾 美由起



 長く暑い夏が過ぎたと思ったらいきなり涼しくなってきました。皆様、お身体の調子はいかがでしょうか?
 最近はほとんどの郵便物が印刷かコンピューターによる文章になっています。とても便利に読みやすくもなりました。
しかし、私自身経験したことですが、機械ゆえに不便あるいは人間にはできない間違いをおかしてしまうこともあります。例えば、「文章をコピーして貼り付ける」という動作ですが、簡単に文章が作れますが、その文章を確認していないと間違った文字や文章がいとも簡単に移ってしまうのです。あわててそのまま先方に送ってしまうと、とんでもない誤解を招くことになります。

 人間は夢をどんどん現実化してきました。携帯電話、電子メール、電子マネー・・・など。食生活も短時間に調理できる食品や冷凍食品、そして長く保存できる食品が多くみられます。
一方では保存剤の害も叫ばれるようになりました。そのような食生活がいわゆる「きれる」といわれる精神状態を助長しているともいわれ、「食育」が大切だともいわれています。代々伝えられた家庭料理の味は忘れられないものです。そして料理の味でその頃の会話や状況を思い出したりできます。

 忙しい我々にとっては便利さは何よりもありがたいのですが、このままいくと舌も感覚もそして文字を書く能力も鈍ってしまいそうです。パソコンも「これでいいのか」と警鐘をならしてくれているように思います。
夢を追い続けながら、時には夢を壊している状況もふまえて、今後を考えていきたいものです。

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