今年の5月に「健康増進法」が施行され、公共の施設や病院、学校でも全面禁煙のところが多くなりました。これは、タバコを吸わない人の健康を守るためです。親が喫煙者の子供は、乳児突然死症候群といって、突然死する可能性が高くなります。また、喘息などの呼吸器の病気にかかりやすくなります。妊婦がタバコを吸わなくても家族に喫煙者がいるとおなかの赤ちゃんは、酸素欠乏になりやすく、低体重児となります。だから、元気な赤ちゃんがほしい人は、家族全員が禁煙しないといけないのです。赤ちゃんの前では吸わないようにしていても、1本のタバコを吸ってからだからタバコの影響がなくなるまで、かなりの空気を必要とします。タバコを吸わない人には、タバコを吸う人の息はとてもくさいものです。また、夫がヘビースモーカーの妻は、肺癌になりやすい。(現在では、女性の喫煙者も増えているので将来は逆のケースも増えるかも)このように、受動喫煙のデータがそろってきて、やっと国も規制に乗り出しました。クリニックでも、移転を機会に全館禁煙となりました。皆様のご協力に感謝いたします。
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