松尾クリニック
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遠隔医療・治療

「ここまできた褥瘡の治療」


褥瘡の病態分類

 褥瘡の病態には深さ、広がり、形態などからいろいろな分類がなされているが、皮膚面からみた深さによ る分類(Sheaの分類)と創傷面の色による分類(福井氏の分類)から、治療方針をたてると便利である。

◆深さによる重症度分類(Sheaの分類、図1)
 1)グレードT:圧迫を受けた部位が血管拡張のため発赤し、押すと退色する。圧迫を除いて3O分たっても皮膚の発赤が持続する状態。表皮の損傷はないが圧痛を伴う。圧迫の除去だけでよくなることが多い。マッサ―ジは摩擦やずれを起こしやすいためしない方がよい。ポリウレタンフィルムで皮膚をカバーする(表1)

 2)グレ―ドU:水庖やびらんを生じた状態で、表皮から真皮の障害で皮下組織までは至らない。創は湿 潤で痛みを伴うが壊死はない。水庖はつぶさず(浸出液内で上皮細胞が遊走しやすい)、ポリウレタンフィルムなどで摩擦、ずれを防ぐ。びらんに対しては感染がないことを確認して創面被覆剤を貼用する。

 3)グレ―ドV:皮膚全体から皮下脂肪組織まで達する潰瘍で、筋肉や腱にまでは及ぱない。壊死組職や 感染を伴うことが多い。創底部の痛みはない。壊死組織に対しては、内科的(蛋白酵素分解剤など、表2)、あるいは外科的にデブリドマンする。浸出液が多い創にはイソジンシュガ−やデプリサンを使用する。感染がなければ表面被覆剤もよい。

 4)グレードW:皮下脂肪組織を越え、筋肉・骨まで達する障害・壊死組織、滲出液が多い。疼痛はなく 感染性大。外科的処置が必要である。


グレードT
表皮内の障害:紅斑発赤
グレードU
表皮から真皮の障害で皮下組織までは至らない水疱、びらん
グレードV
皮膚全体から皮下脂肪組織にまで達する潰瘍で、筋肉や腱にまではおよばない。壊死、多量の浸出液
グレードW
皮下脂肪組織をこえ筋肉、骨まで達する障害。外科的手術が必要なことが多い。
図1

図1 Sheaの分類



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